CLANNAD AFTER STORY 第22話 小さな手のひら

見た読んだアニメや漫画の感想をメインに掲載します。
■第22話 小さな手のひら

他のアニメよりも一足早く、遂にCLANNAD AFTER STORYが最終話を迎えました。
1期同様に次週は番外編と言う事は、DVDにはあと1話、特別編が収録されそうですね。
個人的には杏編に期待したい所です(^^)

さて本編の方ですが、前回の汐死亡が今回の最終話を盛り上げる為の予定調和感が強く、
きっとこの最終話は、街と同化した渚の幽霊が現れて汐を蘇らせて終るのか?などと、
とにかく最終話は奇跡のバーゲンセールで終るだろうと思っていたのですが、


奇跡は起こらず、物語は予想外の結末へ進みました。

多元宇宙論とは・・・、この展開は読めない!
「CLANNADは人生」と聞きましたが・・・いやいやいや!

CLANNADはSF!(Science Fiction)

いやでもこれは凄いですね!さすがは大人気作です。
今回は最終話の内容よりも、5~60年代アメリカSF映画のを匂わせる設定の
この作品を世に出した事に少し感動しましたよ(^^)


さて、アバンは幻想世界からスタート。
今回この幻想世界の少女が「空上げ」最終話のユメミに見えてビビッた!(^^;


崩壊する幻想世界、ボクに別れを告げる少女は最後に、

「さよならパパ」

という訳で汐と判明!でも実際は渚が朋也と同じく幻想世界を覚えていて、
それであの1人芝居に繋がる訳ですから少女は「渚+汐」という感じにも思えます。

そしてこの世界は朋也の精神世界だと思っていたのですが、
「少女+街」の意識が造り出した世界みたいですね。


「なぎさぁぁぁあああ!!!」

「私と出会えた事、後悔しないで下さい。ダメ・・・でしょうか?」

そして渚の名を叫び、強く抱き締める朋也!
ここのシーンは朋也が渚を抱き締める演出が凄く良くて、思わず見入ってしまいました(^^)


そして場面は汐出産の日へ。だんご大家族!

まさかここに来るとは、とにかくビックリしました!
それと同時に考えてみたのですが、もしかしたらCLANNADの本当の第1話は、
CLANNAD AFTER STORYの第17話ではないか?という考えです。

つまり時系列に並べると、

①CLANNAD 2期、17話~21話 

②1期1話の幻想世界~2期22話の幻想世界まで。 

③CLANNAD 1期、第1話 ~ 2期 16話

④CLANNAD 2期、22話(終)

と、こんな感じ。

これが正解なら宇宙は一周し、
朋也は意識レベルで次に誕生した新宇宙に流れ着いたとも考えられそうですね。

でも少女のセリフから新宇宙論よりも多元宇宙論の方がしっくり来るから、
最終的に似て異なる自らが望む世界に流れ着いたという感じでしょうか。



そして渚が語る街の記憶と意思・・・これはなるほどと思いました。

この街は多元宇宙の中心に位置し、存在の記憶が不変かつ同時に存在可能な場所なのかも知れません。これは多くの多元宇宙では象徴的に存在するとされているのですが、朋也の属する世界では現実に存在する街としてこの場にあったのではないかと思われます。そして朋也は百万世界を巡る長い長い旅の果て、そこへ辿り着いたんだと考えれば、光の玉の意味や、幻想世界など今までの伏線も解けますね。

この辺りは50年代~60年第のアメリカ映画などで数多く見られる物語。
日本だと小説や映画よりもやはり手塚治虫の漫画、「火の鳥」が代名詞になるのかな。

その場合、ようやく平穏な多元宇宙に辿り着いた主人公はそれを目撃し、
安堵の息を吐いた直後に「頭が吹っ飛んで死ぬハッピーエンド」が王道なんですが、
さすがにそれは今では無いか(笑)


そしてラストは風子と公子さんが占めてくれました。


「今の、必死に風ちゃんに合わせてみたんだけど・・・。」

「可愛らしい匂いです。」

この「匂い」と言うのは、以前あった「匂いを覚えた」の伏線回収なんですね。

そして見つけたのは幻想世界の少女、そして汐へ・・・。

と言う事で「自分は行けない」と言ってボクと別れた彼女も、こちらの世界へ来れたと言う事でしょう。もともと幻想世界も多元宇宙の中心に重なっていたなら、存在レベルでこちらの世界に干渉出来る可能性は他と比べて少しは高い訳ですが、それを可能にしたのが風子の記憶であり、もともと向こうの世界にあった街の思い出が、朋也の意識と共に幻想世界を通過してこちら側に流れて来たという事の様に思えます。

つまり朋也だけに限らず、この街の住人全てが幻想世界の崩壊と共にあちら側から流れ出た存在の記憶を受信出来た可能性がある訳です。それが汐誕生の夜に発生した光達であり、少なくとも朋也と渚、そして風子は受信出来たのでしょう。

そしてエンディングへ。

汐が皆を先導している訳ですが、
もしかしたら彼らは皆、街の記憶を受信出来たのかも知れませんね。



■総評

さて、最終話を見終わって私がこの作品に感じた総評ですが、この作品は、不幸な結末を奇跡の力で解決しようとした作品ではありません。人の幸せになりたいという純粋な願い、意思と置き換えても良いですが、それが多元宇宙に干渉した作品と言えます。もともと原作はマルチエンディングの作品だと思うのですが、それは例えるならインフィニティの中にある可能性を持った1つの小宇宙と言えるかも知れない。それを1つしかないアニメにするのだから、シリーズ構成はさぞかし大変だった事でしょう。まずは計4クールという長い長い制作期間気の末にこの作品を完結させた監督並びにスタッフの方々に、お疲れ様でした!そして最後まで楽しませて貰いありがとう御座います。と言いたいと思います。

そしてまずは第1期CLANNADですが、アニメ=娯楽作品として観る自分にとっては後々のAFTER STORYよりもこちらの方が純粋に楽しめました。各ヒロインも面白かったり可愛らしかったりと観ていて飽きる事は無く、特に智代と杏が活躍する17、18話は私の記憶フォルダに永久保存したいくらいです(笑)

一方で、続くCLANNAD AFTER STORYは前半が春原などサブキャラクターの物語が続いた事から、あまりテンションが上がらず、その後の物語も、アニメ=娯楽作品として観たい私にとっては、その受け止め方に戸惑ってしまう事も多々ありました。ただこうしたリアル寄りの人生劇場はやはり実写ドラマに敵わないという結論に至る一方で、それでもアニメでしか出来ない表現を上手く取り入れていた所は観ていて感心しました。

しかし最後はSFになってしまうとは・・・(^^;

それでは最後に恒例の一言締めで終わりにしたいと思います。


CLANNADが何と言われ様とも、

杏のブルマ姿が最高だったという事に変わり無し!



(これがCLANNAD AFTER STORYの最後のセリフってどうなの?(^^;)


書き終えたのはずいぶん前なのですが、内容がアレなので(笑)、
ほとぼりが冷めたところで、こっそりと公開しようと思い遅らせました。
最後まで記事を読んで頂きありがとう御座いました(^^)

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コメント
この記事へのコメント
自分は汐が可愛かったであります!!
京アニはよく4クールもやったなと完走したことに拍手を送りたいですね

劇場版CLANNADの感想も書いてほしいです
個人的にはかなりの良作だと思うんてすけどね
2009/04/06(月) 03:18 | URL | てるみん #lnxCFBVM[ 編集]
>京アニはよく4クールもやったなと完走したことに拍手を送りたいですね

計1年ですからね。私もそう思います(^^)

>劇場版CLANNADの感想も書いてほしいです

それが時間が無くて書きたい記事が溜まる一方なんですよ~(ToT)
何で時間が無いかと言うと、週に30本もアニメを観ているからなんですが・・・(汗)
2009/04/06(月) 22:22 | URL | 鷹村 #fcqYBQkI[ 編集]
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2009/04/04(土) 22:08:54 | 空色きゃんでぃ